くじゅう登山日記

ここでは私がくじゅう登山をした時の事について書いていきます。まぁ登山日記みたいなものです。
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2005-04-16(土曜日)

一目山(八丁原)登山口〜一目山(いちもくざん)〜みそこぶし山〜湧蓋越え〜雌岳〜湧蓋山(往復)
※復路は一目、みそこぶしの各山はショートカット

今回は九重連山の独立峰である湧蓋山を訪れました。しばらくぶりの更新となりますが、実は3月に所属する山の会のオフ会で一度湧蓋山の登山をしたのですが、湧蓋越えで福岡西方沖地震に遭遇し、家の事が心配となり途中で登山を断念した経緯があります。今回はそのリベンジという事で再度オフ会と同じコースを辿ります。

この日は雲ひとつない晴天となり気温も高く、長袖一枚だけでも汗が噴き出すほどでした。スキー場よりやや筋湯よりの広場に車を止め、一目山登山口より入山します。牧柵を越え舗装道からすぐに左に進路をとり、一目山を目指します。10日程前に野焼きされた一目山は3月に訪れた時の景色とは一変しており、黒ずんだはげ山となっていました。野焼きされススが付着した登山道を登り、20分で一目山につきます。ここ数日の暖かさでスキー場の残り雪は既に完全に融けていましたが、かといって山頂周辺を見回してもまだ春の芽吹きを見ることは出来ませんでした。小休止のあと防火帯の草地を下り、先程の舗装道路と合流して左に進路をとるとすぐに未舗装の細い林道となり、みそこぶし方面へ向かいます。

まだ冬枯れの牧草地を見ながら牧柵に沿ってなだらかな登山道が続きます。途中に簡易トイレ小屋があるのですが台風による暴風の影響でしょう・・建物全体が根こそぎひっくり返っており、暴風の凄まじい威力を見せつけられました。一目山山頂から約60分でみそこぶし山に到着です。山頂で湧蓋山方面を眺めていると眼下でイノシシと思われる黒い物体が林道に向かって突進していく光景を目撃・・・よく見ると走り去った逆の方向に登山者二人が居り、どうも驚いて逃げていったようです。

再度小休止したのち、みそこぶし山からなだらかな草原の中を湧蓋越えに向かいます。20分ほどではげの湯方面と筋湯方面を結ぶ林道と合流・・・すぐに湧蓋越えです。ここから雌岳にかけて30分あまりの連続急登となります。この辺りからは見頃を迎えた可愛らしいアセビの白い花が出迎えてくれますが、暑さときつさでゆっくりと鑑賞という気分にはなれません・・・一枚だけ写真を撮り急登を登りつめていきました。前方に湧蓋山の山頂が間近に見えてくるとやっと雌岳へ到着です。雌岳から更に10分程度の急登で湧蓋山山頂に到着します。湧蓋山山頂は草原となっており西側と北側は低木で視界が開けませんが、その他は見事なまでに開けていて抜群の展望になっています。特に九重連山方面は連山を構成する山々全体を見渡すことが出来、連山の大きさを体感できます。

山頂に着いた頃は2〜3組のグループが談笑していましたが、その後は独占状態となりました。思う存分山頂からの絶景と綺麗な空気を味わった後に下山を開始。下山も同じルートとなりますが、みそこぶし山と一目山は山体を巻くルートを通ってショートカットしました。

※一目山の読み方は「ひとめやま」と呼ばれることも多いようです。公図では「いちもくざん」となっていますので、こちらを採用しています。


一目山からのひと月
上の写真が地震で途中断念した時の写真。下が今回の写真です。
約ひと月弱の期間が経過していますが、営業中だったスキー場の雪もすっかり融けていて、スキー場手前の黄土色の牧草地も野焼きによって黒土になってしまっています。
こういう変化を見るのも同じ山系に登り続ける楽しみの一つです。

構図の上下のずれがありますが、方向と画角が同じなので比較対照できると思います。
ちなみに上の写真を撮った時は小雪が舞いウインドブレーカーが必要でしたが、今回は長袖一枚で汗が噴出すほどでした。
画面右側が九重スキー場、左の水蒸気は八丁原地熱発電所。

みそこぶしから湧蓋山方面
この写真を撮った直後にイノシシと思われる黒い物体が写真下の方の林と草原の境目付近を左へ駆け抜けていきました。
はげ山で日当たりの良い湧蓋山系ですがまだ草原に新緑を見ることは出来ませんでした。
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アセビ
今の季節、湧蓋越しからの急登はこの花に囲まれて登っていきます。
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湧蓋山から見た九重連山全景
広角側に目一杯引いて撮影していますので小さく感じますが、実際に見ると自然の大きさと壮大さを感じます。
サイズ大
サイズ大(山名解説入)