九重連山登山日記

ここでは私が九重登山をした時の事について書いていきます。まぁ日記みたいなものです。


2001-11-24(土曜日)

牧ノ戸峠〜久住山〜天狗ヶ城〜牧ノ戸峠

この時期のくじゅう連山は秋の紅葉シーズンも終わり日中はやや風景的に見所に欠けるために登山者が急激に減るようですが、今回は実質3連休ということもあって多くの登山者で賑わっていました。この日は非常に空気が澄んでいて普段霞んで見えることの多い由布岳や祖母傾山系の稜線も非常にくっきりと見えていました。

中岳・天狗ヶ城の真下にある御池では1/3以上、厚いところで2cm程氷結しており、冬の足音を下界よりもいち早く感じてきました。ただこの時期は日中気温が上昇するため登山道の霜柱がとけてしまい、午後などは登山道の一部では悲惨な状態となっています。牧ノ戸峠から登る時はこの時期スパッツが必要です。

ただ、この悪路を避けるかのように牧ノ戸峠コースにはいくつもの迂回路的な道が出来ており、今回あらためて登山道周辺の自然破壊を感じてしまいました。私が初めて久住山に登った10年以上前の登山道の記憶より、かなり道が拡張しています。特に近年の登山ブームにより登山道の拡張は著しくひどくなっている様で、ちょっと考えさせられるものがありました。


阿蘇五岳

第二展望台からの阿蘇五岳です。第二展望台までは特に何の備えも無く気軽に登れるため、この日も下山時には何組かの家族連れが登ってきていました。


大勢の登山者で賑わう久住山頂

いつのまにか各山頂には真新しい標識が立っていました。手前が前々からある標識。奥が新しいものです。ただなぜか沓掛山の標識が上の写真の撮影場所である第二展望台に立っており、?ってな感じでした。


くじゅう連山中心部

右から大船山、中岳、天狗ヶ城、そして奥の方にちっこく見えるのが由布岳です。今回はこの由布岳までも非常にくっきりと見えていて空気が澄んでいたことを示しています。なお中岳手前に見える大きな窪みは空池と呼ばれる火口跡です。空池は御池のすぐ隣に位置しますが、地質的な違いのため空池は全く水がたまらず、御池は常に満々と雨水を蓄えています。


氷結し始めた御池

写真が黒ずんでしまいましたが氷結の様子は分かると思います。写真右側の氷結している場所では子供たちが楽しそうに氷を投げつけて遊んでいました。まだ厚い所でも2cm程度ですが、厳冬期にはこの上を渡ることが可能となります。