ライブカメラシステム概要

 

機材

説明

カメラ

DG-NW484S(Panasonic)
+ヒーターユニット
[→メーカーHP]

当然一番選定に迷った部分。選定するにおいて重要視したのは以下の点です。
※山と空という明暗の激しいものを対象とする為にダイナミックレンジの大きな画質に優れたもの。
※光学ズームであること。
※設置場所が厳しい環境であるため、耐候性(特に高湿、耐寒)に優れているもの。
※柱設置になるためコンパクト(ドーム一体型)で垂直設置でも防水性が(ある程度)保たれるもの。
※電源がとりにくい為にPoE受電ができるもの。

で、結局一般的に使用されるWebカメラでは該当品が見つけられずに業務用になってしまいました(汗)。とりあえず今のところ湿度100%の高湿でも極寒中でもレンズ面やガラス面が曇ることもシステムトラブルを起こすこともなく順調に画像を送り続けてくれています。

屋外〜屋内入線

LD-VAPF/BK
LD-VAPF/SV05
LD-VAPF/RJ45W
(全てエレコム)
[→メーカーHP]

経験的には一般ケーブルでも大丈夫そうな気がしましたが、簡単にメンテ出来る環境ではないので、素直に屋外用LANケーブルを使用しています。また屋内〜屋外間は壁に穴をあけたくない理由でアルミサッシに左記の隙間用ケーブルを使用して入線しています。

屋内配線

一般市販品

いわゆる何処にでもあるLANケーブルです。
ただPoE給電するので4対8線タイプのケーブルを使用せねばなりません
(ってか今売られてるのは殆どそうですが・・・)。

電源

BIJ-POE-1PR(バッファロー)
[→メーカーHP]

PoE給電装置。これでLANケーブル経由でカメラに給電しています。

電源以降は
--無線ルーター子機〜無線ルーター--ケーブルモデム--光回線--
という非常に一般的な構成ですので省略します。

ソフト系

最新画像/履歴画像

最初はなんかいい感じのCGIがネットにないかな・・なんて探してみましたが見つからず。
結局CGIを勉強する羽目になりました。

最初は最新画像だけ表示できればいいか・・なんて考えていましたが、自分で作るとなると欲が出て、過去動画がほしいな・・とか一時停止や1コマ送りなんかもあった方が良いかな・・なんて考え始めてしまい、それなりに大がかりなものになってしまいました。

その他にもカメラから毎分ごとに送られてくる画像をそのままにしてたら、割り当てられたサーバー容量をいつかは超えてしまいますので、画像を日付ごとのフォルダに整理&一定期間経過した画像を削除する為の”整理&お掃除用CGI”を作成して定期的にサーバー上で自動実行するようにしています。

日付ごとに整理されたフォルダは動画作成時にローカルに読み込んで保存しています。

1日動画

映像系のプログラムはめんどくさいのでフリーソフトを組み合わせてバッチファイルで何とかならないかな〜って思ってたら、こっちは何とかなりました(^_^)v
サーバーからライブ画像をダウンロード
WinSCPというフリーソフトを使用しています。最初はWindows標準のFTPコマンドでやってみたのですが、転送エラーが頻発する上にエラー把握やリトライもできないっぽいので使えませんでした。WinSCPはコマンドライン上でスクリプト(手順書みたいなもの)が使用できるので、バッチファイル内でスクリプトファイルを自動生成後、WinSCPに渡してあげるようにしています。WinSCPがそのスクリプトを解析して指定された日付フォルダ内にある一日分の画像ファイルをローカルに転送してくれます。


画像ファイルのコピー&リネーム
画像ファイルは保存用コピーを作成したのち、動画ファイルを作成するのにファイル名が連番形式になってないと都合が悪いので、連番になるようにリネームします。


(〜2019/3)
疑似AVIファイルの作成
WMV形式への変換にはMicrosoft社がフリーで公開しているWindows Media Encoder(WME)というソフトを使用してWMV形式に変換します。ただしWMEは標準では入力ソースとして無圧縮AVI形式にしか対応していません。しかし無圧縮AVIは恐ろしくサイズがでかく実用的ではありませんので、ffdshowについてくる疑似AVI生成プログラムMakeAVISと画像処理ソフトAviSynthを組み合わせて連番静止画から疑似AVIファイルを生成します。

疑似AVIファイルから動画を生成
疑似AVIファイルは無圧縮AVIファイルと同等に扱えますので、そのままコマンドライン上でVBScriptを実行するためのコマンドcscript.exe(OS標準)経由でWMEに標準添付されてるコマンドライン処理用のVBScript(WMCmd.vbs)に入力ソースとして渡してあげるとWMVファイルへと変換してくれます。
(2019/4〜)
FFmpegにて動画を生成
説明もいらないくらいの有名なフリーの動画作成変換ソフトです。連番jpegファイルより様々な動画ファイル形式へと直接変換が出来ます。今回はMP4(h264)形式へと変換しています。


動画のアップロード
生成された動画ファイルを日付を基にリネームしてダウンロード時と同じくWinSCP経由でアップロードしてあげると処理終了です。

 

気象観測システム概要(今後制作)